Q. 風船は土に返るって本当?
(環境問題について)
A. 基本的には木の葉と同じくらいの早さで土に返ると言われています。
そのメカニズムは以下の通りです。
バルーンが土に返るというよりは、正確には生分解されると言うことになります。バルーンで使用されるゴムは天然ゴムで、一般的な輪ゴム(アメ色のゴムです)と同質とお考えください。例えばこの輪ゴムの場合、放っておくと紫外線や大気中のバクテリアなどにより「劣化」しますね。時々台所などで融けている、やる気のなくなった輪ゴムを見かけたりしませんか?また、輪ゴムを使用する際、伸びる間もなく切れたりするものもありますね。この現象が「劣化」です。
さて、バルーンの場合ですが天然ゴムからできていますので、同じように日常の環境下において劣化します。しかし、バルーンを使わずに置いている時に劣化してしまうと膨らまないということもありますので、劣化を抑えるための添加物が入っています。ですからバルーンが生分解する条件としては、一旦膨らませてゴムの組織構造を粗くし、なお且つ空気による表面摩擦を起こさせ、その際に発生する静電気により大気中のバクテリアが付着できる環境を作ってあげないといけません。一旦膨らませたバルーンは空気を抜いても、元のカタチには戻りませんね。これは一度実験されるとわかると思いますが、ゴム質が柔らかくなります。これで組織構造が粗くなったという証になります。
さらに、バルーンに空気を入れた時、これ以上空気が入らないという極限状態において割れてしまいます。その時の割れカスは細かい筋状になっているはずです。バルーンを空に飛ばしたら上空でこの筋状になって舞い落ちてきます。このように、細かな破片と化したバルーンは比較的早く分解されますが、膨らます前の原形のモノは分解に時間がかかります。
具体的な分解速度は明確ではありません。それは以下の理由によるものです。
1.バルーンに配合される添加物の量やバルーンの厚みなどが異なるので、分解速度の早いものもあれば遅いものもある。
2.土上に落ちる前の劣化の度合い。
3.土上で早く生分解されるには一定の条件が必要なこと。
 枯れ葉が土に返るように、バルーンが分解しやすいように微生物や湿気に触れる様に堆積できる環境下にあること。などです。
個人的な実験では、一番早く分解するバルーンは2週間でゴムが融け、半年後に殆ど原形がなくなったものもあります。
他の化学物質よりも「環境に対してやさしい」という証ですね。難しくなりましたがご理解いただけましたでしょうか?同時にバルーンの奥深さもご理解いただければ幸いです。

Q. 昨年度イベントで、環境に優しい「紙風船」を飛ばすイベントを実施しましたが、そのほとんどが「しぼんで」しまい大失敗に終わりました。そこで、今年はゴムの風船でイベントを実施したいと思いましたが、環境面への影響が気になります。自治体が実施するイベントだけに、環境面に対する配慮は、大変重要なウエート占めます。
そこで、お伺いしますが、環境に優しいゴム風船は、特別にございますでしょうか?また、最近、ゴムの風船を空に飛ばしてイベントを行った自治体、その他の団体がございましたらお教え願えませんでしょうか?
A. 環境に対しての対応は、やはり重視しないといけないですよね。
バルーンリリースの関する法的規制は一切ありません。10年くらい前の"ゴム風船飛ばしは公害だ"のマスコミの誤報が今も根強く残っているだけです。あくまでも誤報です。小学生の社会の時間に習われたと思うのですがゴムの木の樹皮につけられた切り口からにじみ出てくる樹液をカップに集めたものが「ラテックス=天然ゴム」です。したがってラテックスは日光や水によって分解される100%自然の原料。分解作用は空気に触れたとたんに始まります。酸化による変色が分解過程の最初の兆候です。太陽光線にさらされると分解が始まりますが、自然界の微生物は暗闇の中でも天然ゴムを分解します。研究によると、同じ条件下にある場合、ラテックス製の風船は樫の落葉とほぼ同じ速度で分解するという結果が出ています。
バルーンリリースを行う際に気を付けなければいけないこともあります。まず第一に、バルーンリリースする風船はゴム風船に限ります。糸の付いたヘリウムガス風船を束にしたまま飛す事をよく見かけますがこれはあらかじめ風船の結び目近くまで持たせてから糸を切らないからですね。糸を付けずにネットにため込んでリリースすれば電線にバルーンが引っ掛かることは100%ありません。
日本バルーン協会で配付しているBalloon Story を一度ご覧ください。リーフレットはバルーン協会の事務局へ御請求下されば御送付いたします。
バルーンのリリース(放空)は、イベントを華やかにそして印象的に飾ります。是非正しい施工方法で大成功に開催されますように!!

Q. 今度、行事で、風船をとばしたい!と考えております。しかし、夜の行事なのです。そこで、自然にやさしい、ゴム風船で、蛍光などで、夜空に光る!そんな夢のような風船はあるのでしょうか?
A. さて、今回のお問い合わせの件ですが、残念ながら夜に光るバルーンの認識はありません。蛍光色のバルーンはございますが、ライトアップ等されていない限り、ご期待されているような発光にはならないと思います。
又、お考えではないと思いますが、バルーンの中に発光するような物を入れてのリリース(飛ばし)は行わないようお願い致します。(環境を汚さない為にご協力下さい)
ゴムバルーンをリリースする際は、ゴムバルーンの口元を直接結ぶか或は、天然の糸(木綿糸)等を使用し自然に返るものをご使用ください。糸は、束ねたまま飛ばさないことと、なるべく短くして電線等に絡まないように注意して下さい。

Q. マイラー風船の環境への危険性についてはどうなのかを知りたいのですが、何か知っていることがあれば教えてください。
ゴム風船の環境への安全性は100パーセントなのでしょうか。とあることから、風船に関する真実を調べています。数値的であればあるほど幸いです。
あと、年間に飛ばされている風船がどのくらいあるのかも御存じでしたら教えて下さい。
A. さて、この度のご質問はマイラーバルーン(特定メーカーの通称・全般にはメタリックバルーン・UFO風船・フイルムバルーンと呼ばれております)の安全性についてのご質問と解釈しご説明させていただきます。
一般に使用されているフイルムバルーンは大きく分けて2分類になります。
@アルミ蒸着ナイロン系フイルム
Aアルミ蒸着ポリエチレン系フイルム
この2種類とも安全面では全く問題がございません。

アルミ蒸着はご家庭で使用されているアルミホイルと同等の原料でありナイロンとポリエチレンは食品包装(お菓子や漬物の袋)で一般に使用している物と同じ素材です。又、バルーンに印刷されているインクも食品の袋に使用しているものを使っており、分析検査も行っておりますので全く問題がないと考えております(財団法人 日本食品分析センター)。その他にフイルムメーカーより上記2種類を基準にガスバリアー性の向上のため、複合フイルム等がございますが、全てが食品包装で使用させているものを応用しております。

2番目の質問としてゴムバルーンに付いてですが、使用されておりますゴムは100%天然ゴム(ゴムの木から採取)を使用しておりますので、安全性は十分であると考えております。(アメリカのバルーン協会の調査検証例では、バルーンが腐敗し土に返る速度は、樫の葉と同等であると述べております)。
バルーンリリース(飛ばし)ですが、過去10年程度前に新聞やテレビで大きく取り上げられ「公害」であるとたたかれたことがございますが、それは間違った表現であることの検証例等を提出し、訴え続けました。その結果現在はマスコミの方たちもバルーンは公害ではないことを理解して頂いており、間違ったニースは流さないと言って頂いております。
蛇足になりますが、天然ゴムを使用し続けることで、アジアのゴム生産国を援助し、緑を保ち二酸化炭素の削減に役立っているとさえ言われております。
このようなご説明でお分かり頂けましたでしょうか?
尚、日本バルーン協会ではゴムバルーンについてのリーフレットを制作しておりますので、ご住所等ご連絡頂ければ、事務局よりお送りいたします。

*リリースの数量は協会として把握しておりませんが、あまり見かけませんね

Q. 風船にガスを入れて止めておくものなんですが,プラスチック製は分解されないから使わないほうがいいんですよね?風船自体でしばるようにとあったのですが,もっと便利な自然にやさしい物はないのでしょうか?
A. プラスチック製は、使用目的によっては使っても大丈夫ですよ。ただ、リリース(天空)したりするときは使用しないで下さいね。バルーンを束にしてブーケのようにし重りを掛けて装飾などには、全然問題ないですよ。
紙製の物もございます。こちらは自然には優しいですが、最初から紙クリップの下に糸がついてますので必要ないときはカットされるといいでしょう。