みなさまからのご質問にお答えいたします。
 
 
風船はどうやって作るの?

ゴム風船は、ゴムの樹液(ラテックス)にフラスコのような型(膨らます前の風船の形)をつけ込み、ラテックスを乾燥させることで作られています。現在では、全てオートメーションで生産されています。

ヘリウム用のゴム風船は普通の空気用のゴム風船よりゴムが厚手であることが多いようですが、これは何故でしょうか?

ヘリウムは空気より粒子が細かいためにゴム風船表面から抜けやすくなります。空気だと1週間から2週間ほど原型を保っているのに対し、ガスの場合は1日でしぼんでしまうのはそのためです。そこでゴムの肉厚を上げることでガスの漏れを少なくします。しかしながら重量が増すため浮力は落ちてしまいます。(通常の25cmのガス容量は10g、ゴム風船自重は2〜3g程度、ヘリウムガスの浮力は1gで1gです。)

また、少々専門的になりますが、ゴムの分子構造の結びつきにもよるところも大きいので、一概に「厚手はガス・薄手は空気」とは言い切れないと思います。

風船の製作工程について、お尋ねしたいのですが...

今までの普通の風船は先にゴムが溜まったようになっていたと思うのですが、最近買ったアメリカ製の風船は固まりがないんです。
作り方が違うのでしょうか?また、どちらが強いのでしょうか...ディスプレイ用にはどのタイプが適しているのでしょうか?
色々調べたのですが、インターネットでは解りませんでした。

もし、何か情報をいただけるようでしたら、宜しく致します。

世界中にはたくさんのゴム風船メーカーがあり、それぞれ自社独自の製造方法でバルーンを生産しております。
協会としましては、どのメーカーの物がディスプレイに適しているかという具体的なアドバイスはいたしておりません。
いろいろ使って見て、ご自分で判断してください。
ショップに聞いてみるのも一つの方法だと思います。当協会のホームページにある会員リストを参考にしてください。

さて、ゴム風船の先端の固まりについてですが、これは液状ゴム(ラテックス)に型を浸してそのまま引き上げると先っぽに液が溜まり固まりになります。ゴムが固まらないうちに型を上下ひっくり返せばそれが避けられますね。他にも方法があるかと思いますが、先に書いたように各社独自にいろいろ研究をしているようです。どちらが強いかも実際に膨らませてテストしてみないとなんとも言えません。

風船への印刷は通常どのような方法で行なうのですか? 風船全体(膨らんだ時の風船の面積全部)に印刷することは可能ですか?
風船へ印刷する絵柄のデザインに必要なので教えていただければ幸甚です。

風船の印刷方法ですがこの件は風船印刷を専門に行う会社の秘密事項になっていましてなかなか一般には公開される事はありません。
印刷の方法を簡単に申し上げますと一度80%くらいに膨らませた風船に特殊なインクで印刷をして乾燥させ風船をしぼめる方法が一般的です。印刷面も膨らんだ風船に何回版を押すかで全面印刷に近くなると思います。

 
   
 
 
一般社団法人日本バルーン協会 事務局 〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野2-7-17
 
 
(c)2015 Japan Balloon Association All rights reserved.