ゴム風船誕生の歴史

ゴム風船はいつ、どのようにして生まれたのでしょう。
風船自体は形こそ違え、何世紀も前から親しまれてきました。
古くは動物の腸や膀胱をふくらましたとの記録があります。
最初のゴム風船は1824年にイギリスの物理学者マイケル・ファラデーが水素の特性の研究中、2枚のシート状のゴム(未加硫)を重ね合わせて袋にし、水素を入れると風船は上昇し、水素の性質を観察することができた。1825年にはイギリスのゴム製造業者のトマス・ハンコックが風船作りの「キット」の製造を始め、風船が市販されるようになったそうです。
日本では1857年、大阪で英国人がふくらまして売ったという記録があります。明治の終わり頃には国産化され大正時代には輸出もされていましたが、その当時のゴム風船は硬さ発色など現在のゴム風船に比べると劣っていました。これは固まっている天然ゴムをガソリンで溶解して液状に戻し、そこに型を漬けて作っていたのが原因でした。
現在、私たちが手にしている柔らかく色のきれいなゴム風船は液状のラテックスから作られています。
ラテックスは昭和初期に開発され日本にも輸入され昭和10年頃から日本でもラテックス性のゴム風船が製造された記録が残っています。


ゴム風船の原料


ゴム風船はゴムの木から産出する乳状の樹液でつくられています。
ゴムの木はもともと南アメリカの熱帯雨林が原産で、現在では熱帯地域の多くの国々で育成されています。
ゴムの木の樹皮につけられたカップに集めたものが「ラテックス=天然ゴム」です。


環境にやさしいゴム風船 「土から生まれて土にかえる」


ゴム風船の原料「ラテックス」は、日光や水によって分解される100%自然の原料。
分解作用は空気に触れたとたんにはじまり、酸化による変色がその最初の兆候です。
太陽光線にさらされると分解がはじまりますが、自然界の微生物は暗闇の中でもラテックスを分解します。
土から生まれて、土にかえるゴム風船。
ラテックス製品は、人間が産みだした製品の中でも実にまれな、自然環境にやさしい製品なのです。


熱帯雨林の保護


地球上のもろい生態バランスを維持するために「熱帯雨林の保護」が叫ばれていますが、ゴムの木は熱帯雨林を形成する主要な植物のひとつ。
ラテックスは樹皮から直接採取するため、ゴムの木を伐採することはありません。つまり、ゴム風船や手術用の手袋などの製品が多く使われれば、ゴムの木の経済価値が上がって、むやみに伐採されることも少なくなるのです。
ゴムの木は、現代人と大自然とがうまく共存できることを示す好例。
あなたがゴム風船を手にした時、そのもととなるゴムの木が地球の大気を維持し、生態系を保護していることを思い出してください。


どうなる?空に飛んでいった風船


風船飛ばしはもちろん、ついうっかり飛ばしてしまったゴム風船のゆくえ、気になりますね。
こうしたゴム風船のほとんどは、上空約8キロまで上昇していきます。
風船は高空で凍結し、スパゲティ状になって粉々に分裂して、拡散しながら地上に落ちてくるということがわかっています。
私たちがゴム風船が落ちているところを滅多に見たことがないわけも、これでわかりますね。
実際、世界各地で行われているビーチクリンナップ運動の報告でも、回収されるゴミのワーストグループに、ゴム風船の名があがったという例はありません。


海洋生物への影響


「風船の害によって死んでいく海洋動物」・・・それは事実なのでしょうか?

バルーン業界関係者と報告者による広範な調査の結果、こうした例が事実として確認されたことはこれまでに1件もありません。
アメリカの魚類・野生動物期間のキャシー・ベックさんは、8年の間に死んだセイウチ439頭の調査をしましたが、どのセイウチの体内からもゴム風船は1個も見つかりませんでした。
ウミガメのお腹からゴム風船が出てきたという事例についてさえも、死因とは断定できないものでした。

学術的根拠のない情報でゴム風船は一時誤解を受けましたが、近年は「動物に害はない」という常識がようやく浸透してきたようです。

 
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