一般社団法人 日本バルーン協会

ゴム風船について

ゴム風船は別名「ラテックスバルーン」と呼ばれ、ゴムの木の樹液「ラテックス」を原材料として製造された風船です。この風船には「天然ゴム風船」と「合成ゴム風船」があり、用途によって使い分けられています。

ゴム風船の原料

ゴム風船はゴムの木から採取する乳状の樹液で作られています。ゴムの木はもともと南アフリカの熱帯雨林が原産で、現在では東南アジアを中心に熱帯地域の多くの国々で育成されています。ゴムの木の樹皮に切り口をつけ、そこからにじみ出てくる樹液をカップに集め、精製し、液体の状態に保ったものが「ラテックス」です。ゴム風船などこの素材とした製品が多く使われれば、ゴムの木の経済価値が上がって、むやみに伐採されることも少なくなります。

天然ゴム風船

天然ゴム風船は主に配布やバルーンリリースで使用される風船です。飛ばしてしまうと環境破壊を引き起こすのではないかと誤解されている人もいますが、天然素材であるラテックス100%相当によって製造されているので、紫外線に当たると劣化し、その後、微生物によって容易に生分解されます。ただし、その特性上、長期間のバルーン装飾には適していません。

合成ゴム風船

合成ゴム風船は主にギフト・装飾用として使用されている風船です。バルーンアート、装飾、ギフトなど長期間、楽しめるように原材料の「ラテックス」を化学処理し、分子構造を変えて耐久性を向上させたバルーンです。豊富なサイズ、形、色合いがあり、バルーンデコレーターによるバルーンアレンジメントも魅力的です。ただし、タイプのゴム風船は天然ゴム風船と比較して自然分解しづらいので、ヘリウムガスを入れて浮かす場合は必ずウエイト(重し)をつけて、空に飛ばさないようにする必要があります。

お子様に与える際の注意点

子どもたちにとって、軽やかで柔らかいゴム風船は楽しい遊び相手です。しかし幼児は口に物を入れる習性があり、また、ゴム風船を膨らまそうとして間違って飲み込んでしまうことが考えられます。6歳未満の子どもには膨らませたゴム風船で遊ばせてください。また、ゴム風船を食べてしまっても通常は自然に排出されますが、ゴム風船を口に入れた場合は、呼吸困難などの事故につながりますのでご注意ください。使わないゴム風船や割れた風船の破片などは、幼児の手の届かないところに置いてください。

お使いになられた後は

ゴム風船は可燃ゴミである事が多いですが、ゴミの分別方法は自治体によって異なります。破棄される際はお住まいの自治体にご確認ください。

天然ゴム風船の話

天然ゴム風船は何からできているの?環境に優しいの?ゴム風船についての解説