一般社団法人 日本バルーン協会

バルーンリリースについて

バルーンリリースに対する誤解

バルーンリリース(風船飛ばし)は華やかで胸ときめく楽しい光景です。ところが誤った報道等により、バルーンリリースで飛ばされるゴム風船は海洋生物の生態系を破壊したり、マイクロプラスチックのように土壌を汚染するものであると誤解している方がいらっしゃいます。これにより多くの子どもたちから夢のあるバルーンを遠ざけているとしたら、それはとても悲しいことです。 このページでは、バルーンリリースに関する正しい情報をお伝えします。バルーンリリースやゴム風船に関するご理解に繋がれば幸いです。

ゴム風船の使用

当協会ではJBAガイドラインを定め、バルーンリリースで使用するのはゴム風船のみとしています。ゴム風船の素材はゴムの木から抽出される樹液であり、海洋生物による誤飲など、生態系を破壊するような化学物質(プラスチックやポリエステル、ビニールなど)は含まれていません。ゴム風船についての詳細はゴム風船についてをご参照ください。

飛ばしたゴム風船の行方

JBAではバルーンリリースで飛ばしたばゴム風船がどのようになるか、「日本大学理工学部高野教授」及び「一般財団法人化学物質評価研究機構」に依頼し、科学的な調査を行いました。その結果、次の事が判明しました。

  1. 空に飛ばしたゴム風船のほとんどは、上空約3000m~8000mまで上昇していきます。
  2. 風船は高空で凍結し、スパゲティ状になって粉々に分裂します。
  3. 破裂したゴム風船は拡散しながら地上に落ちていきます。
  4. 地上に落ちたゴム風船は酸素と太陽光線にさらされると酸化が始まり、時間の経過とともに分解されていきます。また落ち葉と同様に生分解されていきます(微生物が分解して土に還していきます)。

留意事項

装飾やギフト用に使用するゴム風船は、耐久性を向上させる為に分子構造を変えた原料を使用しているものが主流です。このタイプの風船は生分解しづらいのでバルーンリリースには適しません。バルーンリリースは必ず天然ゴム風船を使用する必要があります。

飛んでいった風船はどうなるの?

飛んでいった風船はどうなるの?

バルーンリリースで飛ばした天然ゴム風船がその後、どうなるのかの解説

バルーンストーリー

地球に優しいゴム風船 BALLOON STORY

制作:日本バルーン協会

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研究調査資料

バルーン破裂実証実験について

日本大学理工学部物理学科 高野良紀 教授

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生分解試験報告書【ラテックスバルーン】

一般財団法人 化学物質評価研究機構

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生分解試験報告書【PVA】

一般財団法人 化学物質評価研究機構

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化学物質等安全データシートMSDS ヘリウムガス

ヘリウムガス製造メーカー

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