一般社団法人 日本バルーン協会

製造に関するご質問

ゴム風船の原料は何ですか?

ゴム風船の原料はゴムの木の樹液「ラテックス」です。

フィルムバルーンの素材は何ですか?

フィルムバルーン(マイラーバルーン、アルミバルーンなど)の素材はメーカー毎に独自開発を行なっていますが、一般的な素材はポリエチレンフィルムやナイロンフィルムです。ヘリウムなどの内部ガスの気密性を高めるため、アルミニウムでコーティングしてあるものが主流です。詳しくはフィルムバルーンをご参照ください。

ゴム風船の製造方法を教えてください。

ゴム風船は、ラテックス(ゴムの木から抽出した樹液)にフラスコのような型(膨らます前の風船の形)をつけ込み、ラテックスを乾燥させることで作られています。

ヘリウム用のゴム風船はゴムが厚手であることが多いようですが、これは何故でしょうか?

ヘリウムは空気より粒子が細かいためにゴム風船表面から抜けやすくなります。空気だと1週間から2週間ほど原型を保っているのに対し、ガスの場合は1日でしぼんでしまうのはそのためです。そこでゴムの肉厚を上げることでガスの漏れを少なくします。しかしながら重量が増すため浮力は落ちてしまいます。(通常の25cmのガス容量は10㍑、ゴム風船自重は2~3g程度、ヘリウムガスの浮力は1㍑で1gです。) また、少々専門的になりますが、ゴム風船の気密性はゴムの分子構造の結びつきにもよるところも大きいので、一概に「厚手はヘリウムガス用・薄手は空気用」とは言い切れないと思います。

購入したゴム風船は先端にゴムの固まりがありませんでした。作り方が普通のゴム風船と異なるのでしょうか?

通常のゴム風船の製造方法は、液状ゴム(ラテックス)に型を浸してそのまま引き上げるので先端部分にラテックスが溜まり、固まりができます。この固まりを解消する方法として、製造プロセスにおいてゴムが固まらないうちに型を上下ひっくり返せばそれが避けられます。他にも方法があると思われますが、メーカーごとに研究開発を行なっており、様々な工夫が行われています。

ゴム風船についている白い粉は何ですか?

ゴム風船の品質保持のために添加されたものですが、無機質のものがほとんどです。ベビーパウダーなどに使用されているものと同じで、特に有害な物ではありません。

ゴム風船への印刷は通常どのような方法で行なうのですか?膨らんだ時の風船の全体に印刷することは可能ですか?

一度80%くらいに膨らませた風船に特殊なインクで印刷をして乾燥させ風船をしぼめる方法が一般的です。印刷面も膨らんだ風船に何回版を押すかで全面印刷に近くなると思います。

ディスプレイ用のゴム風船はどのメーカーのものが適していますか?

世界中にはたくさんのゴム風船メーカーがあり、それぞれ自社独自の製造方法でバルーンを生産しています。JBAとしましては、どのメーカーの風船がディスプレイに適しているかという具体的なアドバイスはいたしておりません。いろいろ使って、ご自分で判断してください。またバルーンショップに聞いてみるのも一つの方法だと思います。